オーストラリアの海岸に金属製球体、宇宙ゴミか、当局が調査
物体が見つかったのはタウンズビル近郊のフォレストビーチ一帯。5日時点で計6個確認された。
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オーストラリア北東部クイーンズランド州のフォレストビーチ周辺で、球状の金属製物体が相次いで海岸に漂着し、当局が調査を進めている。物体はロケットの燃料系統に使われる圧力容器、通称「スペースボール」である可能性が指摘されており、一部には有害なロケット燃料が残留している恐れもあるため、当局は住民に触れないよう呼びかけている。
物体が見つかったのはタウンズビル近郊のフォレストビーチ一帯。5日時点で計6個確認された。発見後、クイーンズランド州消防や警察、国家緊急事態管理庁(NEMA)などが合同で対応・回収に当たった。現場には一時立ち入り禁止区域が設けられたが、当局は現時点で地域住民への差し迫った危険は確認されていないとしている。一方で、今後も新たな物体が海岸へ漂着する可能性があるとして警戒を続けている。
専門家によると、この球体はロケットの推進剤や加圧ガスを貯蔵するための耐熱性・耐圧性に優れたチタン合金製容器と特徴が一致するという。専門家は物体に大気圏突入時の焼損痕が見られないことから、ロケット本体ではなく燃料システムの一部が分離して落下した可能性が高いとの見方を示した。一方で、宇宙関連ではない海洋由来の漂流物である可能性も完全には否定できないとしており、分析が続けられている。
懸念されるのは、内部にロケット燃料のヒドラジンなど有毒物質が残っている可能性である。ヒドラジンは人工衛星やロケットで広く使用される推進剤だが、人体への毒性が強く、適切な処理が必要である。このため防護装備を着用した専門チームが回収作業にあたり、住民には不審な球体を発見しても近づいたり移動させたりせず、当局に通報するよう求めている。
宇宙ごみは人工衛星やロケット部品などが地球周回軌道に残されたもので、数万~数十万個の物体が軌道上を飛行しているとみられる。近年は世界的な宇宙開発の活発化に伴い、打ち上げ回数や大気圏再突入の事例が増加しており、地上へ落下する宇宙ごみへの関心も高まっている。豪州は広大な国土と海岸線を持ち、過去にもロケット部品とみられる物体が発見されたことがある。
