オランダ政府、ICC主任検察官の解任を支持、来週採決へ
オランダ外務省は声明で、「政府はICCを支持し続ける」とした上で、「裁判所の信頼性を維持することが極めて重要であり、現在の状況を踏まえれば、検察官の解任に賛成票を投じる」と説明した。
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オランダ政府は16日、国際刑事裁判所(ICC)のカーン(Karim Khan)主任検察官の解任を支持する方針を明らかにした。ICC加盟125カ国による特別会合が翌週開催される予定で、同会合では女性職員に対するセクハラ疑惑を受けてカーン氏の解任について採決が行われる見通しだ。ICC本部があるオランダが解任支持を表明したことで、採決の行方に注目が集まっている。
オランダ外務省は声明で、「政府はICCを支持し続ける」とした上で、「裁判所の信頼性を維持することが極めて重要であり、現在の状況を踏まえれば、検察官の解任に賛成票を投じる」と説明した。また、今回の判断はICCという組織への支持を弱めるものではなく、国際司法制度への信頼を守るための措置であると強調した。
カーン氏は2024年、女性職員に対する性的違法行為の疑惑が浮上した。当人は一貫して不正行為を否定し、「職務を妨害するための根拠のない主張」と反論してきた。しかし、ICCの監督機関が独立調査を実施し、カーン氏が不適切な性的関係を持ち、重大な職務違反があったと認定。解任を勧告するとともに、ICCは先月、同氏を職務停止処分とした。
カーン氏は16日に声明を発表し、自身への処分について「不当かつ違法であり、適正手続きを欠いている」と主張した。また、自らの権利が十分に保障されていないとして、加盟国に対し慎重な判断を求めた。解任の是非は加盟国による投票で決定されるが、必要な賛成票を得れば任期途中で退任することになる。
カーン氏は2021年にICC主任検察官に就任し、ウクライナ情勢やスーダン・ダルフール紛争などの戦争犯罪・人道に対する罪の捜査を指揮してきた。2024年にはイスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相らに対する逮捕状を請求し、大きな注目を集めた。一方で、その後は米国によるICCへの制裁措置や各国との対立も続き、ICCを取り巻く環境は厳しさを増している。
今回の採決は、ICC検察官を任期途中で解任する極めて異例の事態となる可能性がある。国際司法機関の独立性と説明責任をどのように両立させるかが問われる中、加盟国の判断はICCの今後の運営や国際社会からの信頼に大きな影響を及ぼすとみられる。
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