イギリスで鳥インフル拡大、家禽の屋内飼育義務化へ
欧州では鳥インフルが急速に拡大しており、過去10年間で最多の国が早期発生を報告している。
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イギリス政府は4日、鳥インフルエンザの拡大を抑制するため、イングランド全域を対象とする家禽の屋内飼育義務化措置を発令した。措置は6日から施行される。
欧州では鳥インフルが急速に拡大しており、過去10年間で最多の国が早期発生を報告している。
これにより、数千万羽の家禽が殺処分され食料価格が高騰した過去の危機が再燃する懸念が高まっている。
イギリス当局によると、3日には商業養鶏場2か所(ノース・ヨークシャー州とデボン州)での発生が確認され、イースト・サセックス州でも3例目の発生が確認された。
鳥インフルは主に野鳥が持ち込むものであり、そのフンや唾液に触れた家禽が感染し、広がる。
ヒトへの感染は稀。感染したニワトリなどを扱う際には徹底した防疫対策が求められる。
H5N1型は近年、牛、犬、猫、アシカ、ホッキョクグマに至るまで、多くの動物から検出されるようになった。ヒトからヒトへの感染は報告されていない。H5N1、H5N2、H5N6、H5N8などの型が世界各地で流行している。
イギリスでは今年、これまでに23件の発生が確認されており、うち19件がイングランドである。
飼育羽数が50羽未満の飼育者は、卵や家禽製品を自家消費のみに限定する場合、屋内飼育措置の対象外となる。
