◎沿岸警備隊は海上で行方不明になったとされる女性1人の捜索を続けている。
2022年10月21日/イタリア、ランペドゥーサ島の港、移民の遺体を運ぶ当局者(David Lohmueller/AP通信)

イタリアの沿岸警備隊は21日、地中海で亡命希望者とみられる人々を乗せた船を救助し、未成年2人の遺体を収容したと発表した。

報道によると、警備隊は海上で行方不明になったとされる女性1人の捜索を続けているという。

沿岸警備隊は声明で、「移民少なくとも36人を乗せた船はマルタ島沖で爆発した」と報告した。死亡した2人の死因と生存者の国籍は明らかにされていない。

国営イタリア放送協会(RAI)は当局者の話を引用し、「船はチュニジアの港を出港し、イタリアを目指していた」と報じている。

沿岸警備隊によると、21日未明にチュニジアの漁船からマルタ島近海で船が立ち往生していると通報が入ったという。

マルタ当局はイタリアに支援を要請し、沿岸警備隊が救助に当たった。声明によると、通報した漁船は「移民船が爆発した」と説明したという。

沿岸警備隊は航空機を現地に派遣し、海上で行方不明になったとされる女性を捜索している。

RAIによると、移民数人が火傷を負ったという。容体は不明。

生存者はシチリア島の南に位置するランペドゥーサ島に移送された。この島には移民向けの居住センターがあり、亡命申請の受け付けも行っている。

アフリカ、中東、アジアの貧しい国々から地中海ルートでイタリアを目指す移民は急増しており、今年1月~8月の間にこのルートを使った移民は確認できているだけで5万2000人に達した。

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