◎車イスの使用者であるスペイン人の男は介助なしですたすたと歩き、身柄を拘束された。
イタリア警察が2022年9月2日に公開した写真、電動車いすとコカイン(Guardia di Finanza)

イタリアの警察当局は2日、ミラノ・マルペンサ国際空港の麻薬探知犬が電動車いすのシート下に隠されたコカイン約13kgを発見したと発表した。

警察の報道官によると、車イスの使用者は介助なしで立ち上がり、お縄についたという。

同空港はドミニカ共和国から入国した乗客が麻薬を持ち込み逮捕された事件以来、麻薬探知犬部隊を配備している。

報道官によると、麻薬探知犬はワンワンと吠え、車イスの男があやしいとパートナーに伝えたという。捜索に当たった職員は何も発見できなかっが、犬が革張りのシートに向かって吠え続けたため、カッターで生地を切ると、中にコカインが隠されていた。

車イスの使用者であるスペイン人の男は介助なしですたすたと歩き、身柄を拘束された。男の身元は明らかにされていない。

報道官は声明の中で、「健康そうに見えるスペイン人容疑者は逮捕、拘束された」と述べている。報道によると、地元の裁判所が拘留を許可した。

コカインは11個の包みに分けられていた。重量は13.35kg、末端価格は140万ユーロ(約2億円)と推定されている。

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