◎西欧への亡命を希望する人々はチュニジアやリビアから頼りないボートに乗り、イタリアを目指す。
イタリア沖、亡命希望者と救助隊員(Getty Images)

イタリア軍は24日、先週沖合で転覆した移民船の行方不明者とみられる成人4人の遺体を収容したと発表した。

地元メディアによると、沿岸警備隊などで構成される捜索チームはシチリア島の南に位置するランペドゥーサ島沖で男性2人と女性2人の遺体を発見したという。

捜索チームはランペドゥーサ島沖の無人島近くで先週転覆したボートの行方不明者を探している。当局は39人を救助し、この中の夫婦が生後2週間の乳児が行方不明になったと証言していた。

地中海で活動する人道団体によると、アフリカ北部から西欧を目指す亡命希望者の正確な数を把握することは困難であり、毎年数千人が行方不明になっている可能性があるという。

当局は生存者の証言を基に乗員数を推定し、行方不明者を捜索する。

イタリア当局は海上で発見された遺体の身元確認を試みているが、地元メディアによると、その半分近くが身元不明のままだという。

西欧への亡命を希望する人々はチュニジアやリビアから頼りないボートに乗り、イタリアを目指す。しかし、すべてのボートが陸地にたどり着けるわけではない。

救出された移民の大半は戦争や迫害ではなく貧困から逃れるために亡命を希望しており、大半の亡命申請が却下される。

イタリアのメローニ(Giorgia Meloni)首相は密入国を阻止するために南地中海の海上封鎖を提唱している。

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