◎極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の得票率は17%。19年の11%を大幅に上回る見通しだが、最新の世論調査には届いていない。
2024年6月9日/ドイツ、首都ベルリン、極右政党「ドイツのための選択肢」の党首ら(AP通信)

ドイツで9日、欧州議会選の投票が行われ、中道右派と極右が躍進した。

公共放送ZDFは出口調査と部分的な集計に基づき、ショルツ(Olaf Scholz)首相の与党・社会民主党の得票率を14%と予想。19年の15.8%を下回った。

社会民主党の得票率は21年議会選を10%以上下回る可能性がある。

一方、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の得票率は17%。19年の11%を大幅に上回る見通しだが、最新の世論調査には届いていない。

同党の支持率は有力候補2人のスキャンダルで低下傾向にある。

社会民主党と連立を組む「緑の党」は12%程度まで落ち込む見通し。19年は20.5%であった。

同じく連立を組む中道右派の「自由民主党」は5%。どちらも21年議会選を大きく下回った。

最大野党「キリスト教民主同盟(CDU)」の得票率は30%前後に達する見通し。19年とほぼ同じ水準であり、21年議会選を上回りそうだ。

EUの執行機関である欧州委員会のフォンデアライエン(Ursula von der Leyen)委員長はCDU所属であり、「この結果に感銘を受けている」と表明した。政界を引退したメルケル(Angela Merkel)前首相もCDUである。

社会民主党の書記長は記者団に対し、「厳しい結果になりつつあることを理解しているが、我々は必ず復活する」と語った。

AfDは2013年に発足した極右政党で、過去の党首は過激な政策を掲げ、情報機関の監視対象になっている。2014~15年のシリア難民危機時には移民に対する批判を利用して支持を集め、2017年に連邦議会に進出した。

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