仏中道左派グリュックスマン氏、2027大統領選への出馬表明、分裂する左派の結集目指す
大統領選まで8カ月を切る中、左派陣営では候補者の一本化が進まず、グリュックスマン氏の出馬は選挙戦の構図を左右する可能性がある。
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フランスの中道左派グリュックスマン(Raphaël Glucksmann)欧州議会議員は23日、2027大統領選への出馬を正式に表明した。同氏は左派政党「不屈のフランス(LFI)」のメランション(Jean-Luc Mélenchon)氏と距離を置き、分裂状態にある左派を再編して右派勢力に対抗する構想を掲げている。
大統領選まで8カ月を切る中、左派陣営では候補者の一本化が進まず、グリュックスマン氏の出馬は選挙戦の構図を左右する可能性がある。
グリュックスマン氏は親EU、社会民主主義を掲げる政治家で、2024年の欧州議会選では中道左派勢力を率いて14%の得票率を記録した。今回の出馬ではフランスの民主主義や欧州統合を重視する立場を強調し、メランション氏率いるLFIとは異なる選択肢を有権者に示す考えだ。
背景には、フランス左派の深刻な分裂がある。社会党、環境政党、共産党、LFIなどは経済政策や外交、安全保障、メランション氏との連携を巡って対立している。2024年の総選挙では左派連合を形成したものの、その後は協力関係が弱まり、2027大統領選では統一候補を擁立できるか不透明な状況となっている。
一方、世論調査では極右政党「国民連合(RN)」の指導者であるマリーヌ・ルペン(Marine Le Pen)議員が依然として有力候補とされている。中道右派からはフィリップ(Édouard Philippe)元首相らも出馬を目指しており、左派が複数候補に分かれれば、第1回投票で票が分散し、右派候補が決選投票に進む可能性を高めるとの警戒感が強い。
グリュックスマン氏にとって最大の課題は、メランション氏を支持しない左派・中道左派の有権者をどこまで取り込めるかにある。左派の統一を訴えながらも、自身はメランション氏との協力に否定的な立場を取ってきたため、候補者調整は容易ではない。今後、社会党や環境政党などがどの候補を支持するのかが焦点となる。
今回の出馬表明は単なる一候補者の参戦ではなく、2027大統領選における「右派vs急進左派」という構図に、中道左派の第三の選択肢を加える動きといえる。グリュックスマン氏が左派をまとめることができるか、それとも分裂をさらに深めることになるのかが、今後のフランス政局を占う重要なポイントとなる。
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