◎18日夜、ブルターニュ地域圏ルドン近郊の広場に集まった若者たちは、8カ月以上続いた夜間外出禁止令のフラストレーションを爆発させた。
2021年6月18日/フランス、ブルターニュ地域圏のルドン近郊で開催された野外パーティー(AP通信)

現地メディアによると、フランスのブルターニュ地域圏で無許可のレイブパーティー(野外パーティー)が開催され、参加者と警察が衝突したという。警察当局は19日の声明で、22歳の男性が手を失い、警察官を含む数人が負傷したと述べた。

18日夜、ブルターニュ地域圏ルドン近郊の広場に集まった若者たちは、8カ月以上続いた夜間外出禁止令のフラストレーションを爆発させた。政府の夜間外出禁止令は20日に完全解除される予定。

ソーシャルメディアで共有された動画と画像および政府高官の声明によると、参加者の一部が警察の取り締まりに激しく抵抗し、金属球、ガソリン爆弾、その他の様々な物体を警察官に投げつけたという。自治体は政府の夜間外出禁止令に合わせて条例で集会を禁止していたが、約1,500人がパーティ―に参加したと推定した。

警察のスポークスマンは一部の暴徒化した参加者を厳しく非難した。「警察は7時間以上かけて群集を解散させました...」

地方検察官のフィリップ・アストリュック氏は記者団に対し、「22歳の男性が手を失った経緯と、衝突の中で発生した3つの事件の調査を進めている」と述べた。一部の地元メディアは、「男性は現場で爆発物を拾い、爆発に巻き込まれた可能性が高い」と報じた。

3つの事件は警察官5人の負傷に関わるものと伝えられている。警察は別の声明で、パーティーの主催者を調査していると述べた。

ルドン近郊では昨年の大晦日にも大規模な地下パーティーが開催され、複数人が逮捕された。

18日夜の野外パーティーに参加した関係者によると、今回のイベントは2019年に殺害された男性を称えるためのものだという。

フランスのコロナ感染者数はワクチン展開の加速に伴い、ここ数週間で大きく減少した。政府は制限を段階的に緩和しており、ヨーロッパで最も厳しい夜間外出禁止令は20日に終了する予定である。

地元メディアによると、酔っぱらった一部の若者たちは警察の取り締まりを非難し、ある団体は「フランスに自由を!」と大声で叫び、歌い、笑い、拘束されたという。

隣国ドイツでも18日夜にハンブルクの公園で飲酒祝賀パーティーが開催され、約4,000人が集まったと伝えられている。ドイツ通信社は19日、警察は参加者に帰宅するよう促したが、呼びかけはことごとく無視されたため、ある時点で片付けを開始したと報じた。報道によると、不埒な輩が警察官に瓶を投げつけ、2人が軽傷を負ったという。

2021年6月18日/フランス、ブルターニュ地域圏のルドン近郊で開催された野外パーティー2(AP通信)
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