◎マクロン大統領は9月27日にリヨンで開催された国際食品見本市に出席し、群衆の中を移動している最中に卵を投げつけられた。
2021年9月28日/フランス、パリのエリゼ宮殿で開催されたギリシャとの新しい防衛協定の調印式、エマニュエル・マクロン大統領((Ludovic Marin/Pool/AP通信)

フランスの現地メディアによると、エマニュエル・マクロン大統領に卵を投げつけた19歳の学生が精神科病院に入院したという。

マクロン大統領は9月27日にリヨンで開催された国際食品見本市に出席し、群衆の中を移動している途中卵を投げつけられた。卵はマクロン大統領の肩に当たったが、割れずに跳ね返り、地面に落ちたと伝えられている。マクロン大統領にケガはなかった。

卵を投げた学生はその場で拘束され、「公権力の立場にある個人への暴行」の罪で捜査が開始された。報道によると、学生に前科はなかったという。

リヨンの検察当局は27日の記者会見で、「大統領に卵を投げつけた19歳の学生は精神鑑定を受け、精神科病院に入院した」と語った。当局者によると、精神鑑定の結果、学生は識別力の欠如と入院が必要という精神医学的評価を受けたという。

マクロン大統領は来年の大統領選挙を意識した6月の地方遊説イベントの中で顔を平手打ちされたが、動じることなくその後も多くのイベントに出席している。

大統領選の投票日は2022年4月10日の予定。これまでにフランス初の女性大統領を目指す野党国民連合のマリーヌ・ル・ペン党首とパリ市の市長を務める社会党のアンヌ・イダルゴ氏を含む25人以上が出馬を表明している。

マクロン大統領はまだ公の場で立候補を表明していないが、再選を目指すと期待されている。

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