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ドイツ東部州選挙、極右AfDが躍進、戦後初の州首相誕生の可能性

AfDにとって州政府を率いることは、2013年の結党以来最大の政治的成果となる。
2026年8月13日/ドイツ、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の支持者たち(AP通信)

ドイツ東部ザクセン・アンハルト州で9月6日に州議会選挙が行われる。今回の選挙では、反移民を掲げる極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が複数の世論調査で大きくリードしており、同党が州政府を掌握すれば、第2次世界大戦後のドイツで初めて極右政党出身の州首相が誕生する可能性がある。AfDにとって州政府を率いることは、2013年の結党以来最大の政治的成果となる。

ザクセン・アンハルト州では中道右派の与党・キリスト教民主同盟(CDU)が2002年から州政権を主導してきた。現在の州首相はCDUのシュルツェ(Sven Schulze)氏で、AfDのジークムント(Ulrich Siegmund)氏が対抗する。AfDは40%以上の得票率を目標に掲げており、単独過半数を獲得するか、他党から議員の協力を得ることができれば政権樹立への道が開ける。

AfDは移民・難民政策の厳格化、国外退去の強化、公共放送への批判、学校教育での国家意識の重視などを訴えている。また、ウクライナへの支援にも反対する姿勢を示している。同党はドイツの情報機関から右派過激主義勢力に分類されており、主要政党はこれまでAfDとの連立や協力を拒む「防火壁(ファイアウォール)」と呼ばれる方針を維持してきた。

今回の選挙が注目される背景には、メルツ(Friedrich Merz)首相率いる与党への有権者の不満もある。経済の停滞や生活への不安に加え、連立政権への失望が広がる中、AfDは既存政党への批判票を取り込んで支持を伸ばしてきた。ザクセン・アンハルト州はドイツの中でも比較的経済的に豊かではない地域で、約210万人が暮らしている。

AfDが州政権を獲得すれば、ドイツ政治にとって歴史的な転換点となる。極右勢力の地方政府への進出が現実となれば、他州にも影響を及ぼし、今後の国政におけるAfDの位置づけや主要政党の対応にも大きな変化を迫る可能性がある。

今回の選挙はドイツ社会で高まる既存政治への不満と、極右勢力の台頭がどこまで進んでいるのかを測る重要な試金石となる。

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