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ペルー、ILO事務局長選挙に候補擁立、米国の拠出停止で深刻な財政難

今回の選挙は、ILOが深刻な財政難に直面し、職員削減を迫られている時期に行われるため、次期トップが組織の立て直しをどのように進めるかが重要な焦点となる。
ペルー、首都リマ(Getty Images)

ペルーが国際労働機関(ILO)の次期事務局長選挙に候補者を擁立した。ILOのウェブサイトによると、ペルーは8月31日に立候補を正式に表明した。今回の選挙は、ILOが深刻な財政難に直面し、職員削減を迫られている時期に行われるため、次期トップが組織の立て直しをどのように進めるかが重要な焦点となる。

ILOは労働者の権利や雇用、労働条件の改善などを担う国連の専門機関である。しかし現在、加盟国からの拠出金不足によって財政状況が悪化している。特に大きな問題となっているのが米国の拠出金で、米国は次年度のILOへの拠出を行わない方針を示しており、7月時点で未払いの分担金と滞納分は2億5700万スイスフラン(約500億円)に達している。

財政難を受け、ILO理事会は9月に職員削減について協議する予定だ。草案では2026~27年の期間に最大120人の常勤職を削減する案が示され、これは全職員の7%に相当する。組織運営に必要な人員を削減することで支出を抑える一方、ILOが本来担う労働問題への対応能力が低下する可能性もある。

次期事務局長の選挙は11月16日に予定されている。現職のウングボ(Gilbert Fossoun Houngbo)氏も再選を目指しているほか、スペインのヨランダ・ディアス(Yolanda Díaz Pérez)氏も立候補しており、今回の選挙は複数候補による争いとなる見通しだ。ペルーの候補者擁立は財政危機に直面するILOの指導権をめぐる競争に新たな選択肢を加えるものとなる。

ILOは世界の雇用や労働者の権利をめぐる国際的な基準づくりを担ってきた。米国の資金拠出をめぐる問題が長期化すれば、職員削減だけでなく、各国への支援や政策立案にも影響が及ぶ可能性がある。次期事務局長には財政基盤の再構築とともに、主要加盟国との関係を維持しながら組織の機能を確保することが求められる。

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