◎イスラエル検察は30日、テロ行為と器物破損の容疑でイスラエル2人を起訴した。
ヨルダン川西岸地区、イスラエル軍とパレスチナ人抗議者(Getty Images/AFP通信)

イスラエル当局は30日、ヨルダン川西岸地区のパレスチナ人居住区フワラでパレスチナ人家族を斧で攻撃したイスラエル人2人が起訴されたと明らかにした。

AP通信によると、事件は今月初めに発生。防犯カメラには逮捕された2人がパレスチナ人家族の車に石を投げつけ、その後、1人が斧のようなもので窓を叩き、走り去るところが映っていた。

フワラでは先月末にもイスラエルの入植者数百人が暴動を起こし、パレスチナ人1人が死亡している

イスラエル検察は30日、テロ行為と器物破損の容疑で2人を起訴した。

地元メディアは関係者の話として、「2人はパレスチナ人に危害を加え、この地域のイスラエル軍の活動を妨害しようとする暴力集団に属していた」と報じている。

それによると、この集団は国家安全保障に害をもたらす組織のひとつとして公安当局の監視下に置かれているという。

フワラは強硬派の入植者が多く暮らす地域のひとつであり、暴力事件が多発している。地元メディアによると、パレスチナ人への攻撃でイスラエル人が逮捕されるのは稀だという。

先月フワラで発生した暴力はこの町を車で移動中にイスラエル人2人が殺害されたことを受け勃発した。その後、さらに銃撃事件が2度発生し、イスラエル人4人が負傷している。

イスラエル警察は2月26日の暴動に関与したとして16人を逮捕。捜査を続けている。

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