◎イスラエルとハマスの紛争が始まって以来、ヨルダン川西岸では460人以上のパレスチナ人が殺害されている。
ヨルダン川西岸地区、ヘブロン近郊(Majdi Mohammed/AP通信)

イスラエルの治安部隊がヨルダン川西岸地区の難民キャンプを取り締まり、イスラム組織ハマスの戦闘員ら2人を殺害した。現地メディアが12日に報じた。

この取り締まりから数時間後、怒れるユダヤ人入植者数十人がヨルダン川西岸の集落で暴れまわり、パレスチナ人男性1人を殺害、25人に重軽傷を負わせた。

カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、難民キャンプを取り締まった治安部隊は殺害した2人の遺体を放置し、現場を離れたという。

一方、イスラエル政府は12日、ガザ地区への人道支援を強化するため、被害が甚大な北部にトラック用の新しいルートを開設したと発表した。

しかし、国連が求める国境検問所の解放と検査の簡素化は実現しておらず、ガザの住民100万人以上がいつ餓死してもおかしくない状況に置かれている。

イスラエルとハマスの紛争が始まって以来、ヨルダン川西岸では460人以上のパレスチナ人が殺害されている。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者数は3万3600人超。負傷者は8万人近くに達した。ガザの保健当局によると、犠牲者の3分の2が女性と子供だという。

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