米軍、イラン南部のレーダー施設を空爆、攻撃の応酬続く
米中央軍(CENTCOM)によると、イランはホルムズ海峡周辺に向けて4機の攻撃ドローンを発射した。
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米国とイランの軍事的緊張が再び高まり、ペルシャ湾周辺の安全保障情勢が不安定化している。米軍は6日、イランがホルムズ海峡方面に向けて無人機(ドローン)を発射したことを受け、イラン沿岸部のレーダー施設を攻撃したと発表した。両国は恒久的な和平に向けた外交努力を続けているものの、今回の軍事行動は地域情勢のさらなる悪化を懸念させる事態となっている。
米中央軍(CENTCOM)によると、イランはホルムズ海峡周辺に向けて4機の攻撃ドローンを発射した。米軍機はこれを迎撃し、すべて撃墜したという。米側はドローンが国際海上交通に対する「差し迫った脅威」だったと説明している。ホルムズ海峡は石油輸送の要衝であり、この海域の混乱は世界経済に大きな影響を及ぼす。
迎撃後、米軍はイラン南部沿岸およびケシュム島にあるレーダー施設を攻撃した。米側はこの施設が無人機の運用や海上監視に利用されていたとみており、今後の攻撃を防ぐための防衛的措置だったと主張している。一方、イラン政府は米軍の攻撃を主権侵害と非難し、緊張緩和に向けた取り組みを妨げる行為と反発した。
その後、事態はさらに拡大した。イランは米国の同盟国であるクウェートとバーレーンに向けてミサイル攻撃を実施したとされる。米軍や湾岸諸国当局によると、多くのミサイルが迎撃されたが、一部で物的被害が発生した。死傷者は報告されていないものの、各国が警戒態勢を強化している。
今回の衝突は2月末から続く米国とイランの対立の延長線上にある。両国は恒久停戦や和平を模索しているが、ホルムズや軍事拠点を巡る小規模な衝突が断続的に発生している。こうした応酬は原油価格や国際物流にも影響を与え、市場関係者は事態の推移を注視している。
また、パキスタンが仲介役として外交努力を進めていることも明らかになっている。パキスタン政府高官は6日、イラン・テヘランを訪問し、双方の対話再開に向けた調整を行っているとされる。イラン側は制裁緩和や凍結資産の解除などを求めており、交渉の行方は依然として不透明だ。
ホルムズは世界の海上原油輸送の要衝であり、この地域での軍事衝突は中東全体だけでなく国際社会にも大きな影響を及ぼす。今回の米軍による報復攻撃とイランの反発は、脆弱な停戦状態がいかに不安定であるかを改めて示した。外交的解決への道筋が見えない中、偶発的な衝突がより大規模な危機へ発展する可能性も懸念されている。
