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米軍、イランに対する新たな空爆実施「存亡をかけた戦争」

米軍は今回の作戦について、イランの海峡周辺における軍事能力を低下させるための措置と説明している。
2026年2月28日/イラン、首都テヘラン(ロイター通信)

米軍が15日、イランに対する新たな空爆を実施した。米国はイランによる商船への攻撃能力を低下させることを目的に、沿岸施設やミサイル関連施設などを標的に攻撃したとしている。これに対しイラン側は、米国との対立は「国家の存亡に関わる戦争」と警告し、抵抗を続ける姿勢を示した。

今回の攻撃は米国がイランの港湾に対する海上逆封鎖を再開したことと連動している。米政府はイランが世界有数のエネルギー輸送路であるホルムズ海峡を利用して商船への妨害活動を行っているとして、軍事的圧力を強めてきた。ホルムズ海峡は世界の原油・ガス輸送の要衝であり、地域情勢の悪化は国際エネルギー市場にも大きな影響を与える。

米軍は今回の作戦について、イランの海峡周辺における軍事能力を低下させるための措置と説明している。一方、イラン革命防衛隊は報復措置として、湾岸地域にある米軍関連施設への攻撃を主張し、さらにホルムズ海峡を含む周辺海域で対抗措置を取る可能性を示した。イラン側は自国の主権を侵害する米国の行動を非難し、交渉だけでなく軍事的対応も継続すると表明している。

両国の衝突は核開発問題や地域での軍事的影響力を巡る長年の対立を背景としている。緊張緩和に向けた協議も行われてきたが、停戦は事実上破綻し、今回の攻撃によって再び対立が激化する形となった。トランプ(Donald Trump)米大統領はイランが交渉に戻らない場合、さらなる軍事行動を示唆している。

イランは地域のエネルギー輸出に影響を与える措置を取る可能性に言及するなど、ホルムズ海峡の安全確保が国際社会の大きな懸念となっている。同海峡の航行が制限されれば、原油価格の上昇や世界的な物流への影響につながる恐れがある。周辺国には米軍基地が多く存在し、戦闘が拡大すれば中東全体を巻き込む危険性もある。

米国とイランは軍事的圧力を強めながらも、双方とも外交的な選択肢を完全には閉ざしていない。しかし、攻撃と報復が繰り返される状況では偶発的な衝突拡大のリスクが高まっている。国際社会はエネルギー供給への影響だけでなく、中東地域全体の安定を左右する問題として、両国の動向を注視している。

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