米ワシントンDCでイスラエル・レバノン協議、停戦維持を模索
今回の協議は、4月に米国主導で成立した一時停戦の延長を主な目的としている。
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米国の仲介によるイスラエルとレバノンの協議が14日、ワシントンDCで行われ、米国務省高官は協議を「前向きで生産的だった」と評価した。双方は追加協議を行う予定で、停戦延長と恒久的な安全保障体制の構築に向けた外交努力が続く見通しとなった。
今回の協議は、4月に米国主導で成立した一時停戦の延長を主な目的としている。停戦はイスラエル軍とレバノンの親イラン武装組織ヒズボラとの戦闘激化を受けて導入されたが、その後もレバノン南部を中心に散発的な空爆やロケット攻撃が続いている。停戦期限は今週末に迫っており、米国は地域情勢のさらなる悪化を防ぐため、双方への働きかけを強めている。
レバノン側はイスラエル軍による攻撃停止と南部からの撤退、さらに拘束されているレバノン人の解放を求めている。一方のイスラエルは、ヒズボラの武装解除を和平の前提条件として掲げ、双方の立場には依然大きな隔たりがある。レバノン国内では、イスラエルとの直接交渉そのものに反発する声も強く、ヒズボラは交渉への参加を拒否している。
今回の協議には、従来より高位の外交・軍事当局者が参加しており、米政府は数十年ぶりとなる本格的なイスラエル・レバノン対話として重視している。ルビオ(Maro Rubio)国務長官はこれまで、両国協議を「歴史的な機会」と位置付け、国境地帯の安定化と長期的な和平合意につなげたい考えを示していた。
しかし、協議の最中も戦闘は続いている。イスラエル軍は13日から14日にかけてレバノン南部の複数カ所を空爆し、複数の死者が出た。レバノン当局によると、3月以降の戦闘による死者は2800人以上、避難民は120万人を超えている。イスラエル側でも兵士や民間人に犠牲者が出ており、停戦は極めて不安定な状況にある。
中東ではイラン情勢も緊迫し、イスラエルとレバノンの協議が地域全体の安定を左右する重要な外交案件となっている。米国は今後の協議を通じて、停戦延長だけでなく、国境管理や武装勢力の扱いを含む包括的な安全保障枠組みの形成を目指している。
