◎イスラエルは宿敵イランとつながりあるアサド大統領の支配下に置かれている地域を数百回空爆してきたが、作戦を実行したと認めたことはほとんどない。
シリア、首都ダマスカス郊外、イスラエル軍の空爆(Getty Images/AFP通信)

国営シリア・アラブ通信(SANA)は24日、イスラエル軍がシリア南部の町を砲撃したと報じた。

イスラエル軍およびシリア政府は声明を出していない。

SANAによると、イスラエル軍は占領下のゴラン高原の町クネイトラに砲弾を撃ち込んだという。死傷者の有無は明らかにしておらず、被害が出たかどうかも不明だ。

SANAは砲撃の様子を捉えたとされる動画を公開している。

イギリスのNGO「シリア人権監視団」は同日、レバノンのイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」とつながりのある民兵が潜伏しているとされるクネイトラの拠点のひとつが砲撃を受けたと報告した。

それによると、イスラエル軍は先週にも同じ地域にミサイルを撃ち込んだという。

イスラエルは宿敵イランとつながりあるアサド(Bashar al-Assad)大統領の支配下に置かれている地域を数百回空爆してきたが、作戦を実行したと認めたことはほとんどない。

今年に入り、イスラエルによるシリアへの攻撃は加速しているように見える。

今月8日には国境付近で小競り合いが報告されている。イスラエル軍はロケット弾6発がシリア南部からゴラン高原に向かって発射されたとして、シリアの標的を攻撃したと発表していた。

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