◎イスラエルはこの10年間、シリアに何百回もミサイル攻撃を仕掛けている。
2022年3月7日/シリア、首都ダマスカス近郊、イスラエル軍の空爆を受けた車両(SANA/AP通信)

3月7日、シリア国防省はイスラエル軍が首都ダマスカス近郊の軍事拠点に向けてミサイルを発射し、民間人2人が死亡したと発表した。

同省は声明の中で、「イスラエル軍は隣国レバノンの領空からシリアに向けてミサイルを発射した」と述べ、シリアの防空部隊はミサイルの大半を撃墜したと明らかにしたが、それ以上の詳細や、民間人が巻き込まれた経緯などは分かっていない。

イスラエル政府はコメントを発表しておらず、対シリア作戦の詳細が明らかにされる可能性は低い。

イスラエルはこの10年間、シリアに何百回もミサイル攻撃を仕掛けている。

イスラエルはシリア国内および周辺地域の安全保障をロシアに強く依存しており、イスラエルのベネット首相は米国とロシアの機嫌を損ねないようにしたいと考えている。ロシアはシリアのアサド政権を支援している。

ベネット首相はロシア・ウクライナ戦争の仲介役を期待されているが、対応を誤れば米国の機嫌を損ねる可能性がある。

シリアの国営通信社SANAによると、同じ日、ダマスカス近郊でイスラエル軍がシリア軍に発砲し、シリア兵少なくとも3人が死亡したという。攻撃の詳細は明らかにされていない。

イスラエルのシリアに対する攻撃は、アサド政権と対立するレバノンのヒズボラなど、イランとつながりのある民兵を標的にしている。

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