◎ムスタファ氏はイスラエルによる国境封鎖などで経済危機に見舞われている西岸地区の立て直しと国民の要求を満たすのに苦労するだろう。
ヨルダン川西岸地区、パレスチナ自治政府のアッバス議長(右)とバイデン米大統領(Evan Vucci/AP通信)

パレスチナ自治区のアッバス(Mahmoud Abbas)議長が14日、ガザ地区の戦後ビジョンの一環として自治政府の改革を求める米国の圧力を受け、投資基金総裁のムスタファ(Mohammad Mustafa)氏を次期首相に選んだ。

ムスタファ氏は69歳。米国で教育を受け、アッバス氏の経済顧問を務めている。

新政権がイスラエルとハマスによる紛争終結後のガザ統治に関与できるかどうかは不透明な情勢だ。

イスラエルのネタニヤフ政権はアッバス氏を「役立たず」と呼び、米国が求めるガザの改革に応じない姿勢を示している。

アナリストたちはムスタファ氏の首相就任について、「多くのパレスチナ人が欧米諸国とは全く異なる改革を望んでいる」と指摘している。「パレスチナ人は本当の変化を望んでいる。指導者は選挙で選ぶべきだ...」

ガザ地区におけるアッバス氏の支持率は低迷しており、ハマスを大きく下回っている。

ムスタファ氏はイスラエルによる国境封鎖などで経済危機に見舞われている西岸地区の立て直しと国民の要求を満たすのに苦労するだろう。

アッバス氏は14日、ムスタファ氏に対し、西岸地区とガザの行政を再統一し、政府、治安サービス、経済の改革を主導し、汚職と闘う計画をまとめるよう求めた。

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