◎ヨルダン川西岸でこのような事件は珍しくなく、「イスラエルのスパイ」に認定された者は高い確率で処刑される。
2022年5月13日/ヨルダン川西岸、イスラエル軍と交戦するパレスチナの武装勢力(Majdi Mohammed/AP通信)

パレスチナの武装勢力がヨルダン川西岸地区のトルカレム難民キャンプでイスラエルの協力者とされる2人を射殺した。地元メディアが25日に報じた。

それによると、2人の遺体は現場に放置され、その後、怒れる暴徒たちが遺体を蹴り飛ばし、市内を引きずり回した後、送電鉄塔に縛り付けたという。

殺害されたのはパレスチナ人男性とみられ、イスラエルに何らかの情報を提供したとされる。

ヨルダン川西岸でこのような事件は珍しくなく、「イスラエルのスパイ」に認定された者は高い確率で処刑される。

ヨルダン川西岸ではイスラエル軍とガザ地区のイスラム組織ハマスによる紛争が勃発して以来、230人以上のパレスチナ人が死亡している。

イスラエル軍は25日、ヨルダン川西岸北部のカバティヤ村を急襲。パレスチナの保健当局はこの取り締まりで25歳の医師が死亡したと報告している。

一方、ヨルダン川西岸の過激派グループは25日、地元メディアの取材に対し、「トルカレム難民キャンプに対するイスラエル軍の取り締まりをサポートした情報提供者2人を殺害した」と語った。

それによると、2人は20代後半と30代前半のパレスチナ人で、同キャンプ出身だという。

ガザ地区におけるパレスチナ側の死者は1万3300人超、イスラエル側では少なくとも1200人が死亡している。

イスラエルとハマスの一時休戦は2日目に入った。双方は25日にも捕虜数十人を交換する予定だ。

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