◎イスラエルは宿敵イランの盟友であるアサド大統領の支配下に置かれている地域を数百回空爆してきたが、作戦を実行したと認めたことはほとんどない。
2021年5月22日/パレスチナ、ガザ地区、イスラム過激派組織ハマスの戦闘員(AP通信/John Minchillo)

パレスチナの過激派組織「イスラム聖戦」は19日、シリアで活動していた同組織の司令官がイスラエルの工作員に殺害されたと発表した。

イスラム聖戦の軍事組織であるアルクッズ旅団は声明で、「司令官は首都ダマスカス郊外の集落でシオニストの卑怯な攻撃を受け死亡した」と述べている。

アルクッズ旅団によると、死亡したのは31歳の男性。イスラエル軍はこの主張に関する声明を出していない。

イスラム聖戦は別の声明で、この司令官の家族は1948年にパレスチナ北部ハイファを離れ、シリアの難民キャンプに定住したと明らかにした。

イスラエル軍は2019年、シリアで活動するイスラム聖戦の指導者のひとりの自宅にミサイルを撃ち込んだ。この指導者は難を逃れたものの、家族が死亡したと伝えられている。

またイスラエル軍は先月、ダマスカスの住宅地を空爆。シリア当局はこの空爆で5人が死亡し、イスラエル政府の犯行と決めつけた。イスラム聖戦も非難声明を出し、「指導部に対する攻撃には厳しく対応する」と述べていた。

イスラエルは宿敵イランの盟友であるアサド(Bashar al-Assad)大統領の支配下に置かれている地域を数百回空爆してきたが、作戦を実行したと認めたことはほとんどない。

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