◎ヨルダン川西岸地区ではこの1年、暴力事件が急増し、緊張が高まっている。
2022年10月22日/ヨルダン川西岸地区、負傷したパレスチナ人を運ぶイスラエル当局者(Ahmad Gharabli/AFP通信/Getty Images)

パレスチナ自治政府は28日、イスラエル軍がヨルダン川西岸地区のベツレヘム近くで10代のパレスチナ人男性を射殺したと発表した。

保健省によると、イスラエル軍は占領に抗議するデモ隊の投石攻撃に実弾で応戦したという。この衝突で16歳の少年が胸を撃たれ死亡、数人が負傷した。

イスラエル軍は声明を出していない。

ソーシャルメディアで共有された動画には、この少年とみられる遺体を担ぎ、アラビア語で「アラーアクバル(神は偉大なりの意)」と叫ぶ人々の姿が映っている。

西岸地区ではこの1年、暴力事件が急増し、緊張が高まっている。

イスラエル軍は28日未明、西岸地区のジェニン難民キャンプを急襲し、イスラエル人へのテロ攻撃に関与したとされるパレスチナ人数人を逮捕した。

パレスチナのメディアはイスラエル軍とデモ隊が衝突し、若者2人が負傷したと報じている。

今年西岸地区でイスラエルの治安当局に殺害されたパレスチナ人はこれで97人となった。東エルサレムと西岸地区で殺害されたイスラエル市民は20人となっている。

イスラエルは1967年の第三次中東戦争でガザ地区、シナイ半島、ヨルダン川西岸地区、ゴラン高原、イスラム教の聖地アルアクサ・モスクを含む東エルサレムを占領した。

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