◎イスラエルはアサド大統領の支配下に置かれている地域を数百回空爆してきたが、作戦を実行したと認めたことはほとんどない。
シリア、イスラエル軍の空爆(Getty Images/AFP通信)

国営シリア・アラブ通信(SANA)は6日、シリア北部アレッポの空港がイスラエル軍のミサイル攻撃を受け使用できなくなったと報じた。

SANAは軍高官の報告を引用したが、死傷者には言及していない。アサド政権は6日、アレッポ行きの便を首都ダマスカスの空港に迂回させると発表した。

SANAによると、シリア軍はミサイル防衛システムでイスラエル軍のミサイルを一部撃墜したという。

イギリスに本拠を置くNGO「シリア人権監視団」は6日、この攻撃でイランの支援を受ける民兵の倉庫も破壊されたと報告した。

アレッポの空港に就航している民間会社は全便をダマスカスに迂回させると発表している。

イスラエル軍は先週もアレッポの空港を空爆し、滑走路やイランが供与した兵器を保管している倉庫を破壊したとみられる。

現地メディアが先週公表した衛星写真には、滑走路に開いた大きな穴と、軍施設と思われる構造物の残骸が写っていた。

アサド政権は先週、空爆で空港の管制室と機器が完全に破壊されたと報告していた。

イスラエル軍は6月、ダマスカス国際空港を空爆し、滑走とインフラに大きな被害を与え、使用不能にした。同空港は改修工事を経て2週間後に運用を再開した。

イスラエルはアサド(Bashar al-Assad)大統領の支配下に置かれている地域を数百回空爆してきたが、作戦を実行したと認めたことはほとんどない。

しかし、イスラエル軍はアサド政権と密接に連携しているレバノンのイスラム過激派組織ヒズボラや、イランとつながりのある複数の民兵を攻撃していることはおおむね認めている。

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