◎国連施設への攻撃で220人以上のパレスチナ人と、130人の職員が命を落とした。
2023年12月1日/パレスチナ自治区、ガザ地区南部の避難民キャンプ(ロイター通信)

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のラザリーニ(Philippe Lazzarini)事務局長は6日、イスラエルとパレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスの紛争が始まって以来、80以上の国連施設が攻撃を受けたと明らかにした。

ラザリーニ氏はAP通信のインタビューで、「イスラエル軍に包囲されたガザ地区に安全な場所はない」と語った。

イスラエル軍の空爆と地上侵攻によるパレスチナ側の死者は1万6000人を超え、今も増え続けている。イスラエル側では少なくとも1200人が死亡している。

ラザリーニ氏によると、ガザで「直接的または間接的に」攻撃された国連施設には民間人が避難している場所も含まれていたという。

ラザリーニ氏は「国連施設への攻撃で220人以上のパレスチナ人と、130人の職員が命を落とした」と明らかにした。

またラザリーニ氏は「ガザの民間人に対する攻撃を傍観することは許されず、国際社会は恒久停戦に向けた取り組みを強く強く推し進める必要がある」と強調した。

さらに「イスラエル軍は国連が使用する非武装の施設を攻撃した」と非難。「将来、独立した調査が行われると信じている」と述べた。

イスラエル当局は国連施設への攻撃を否定する一方、ハマスが軍事活動の隠れ蓑として国連施設を利用していると非難している。

スポンサーリンク