◎イスラエル軍による過去24時間の空爆・砲撃で32人が死亡。累計死者数は3万5000人近くに達した。
2024年4月30日/パレスチナ自治区、ガザ市の通り(ロイター通信)

エジプト国営メディアは4日、政府高官の話しとして、ガザ停戦交渉が顕著な進展を見せていると報じた。

しかし、イスラエルは代表団を派遣しておらず、イスラム組織ハマスが妥協案に応じなかった場合、今後一切、停戦交渉には応じないと主張している。

エジプトメディアは米中央情報局(CIA)のバーンズ(Nicholas Burns)長官が首都カイロに到着したと報じている。

バーンズ氏は双方の間接交渉に参加するとみられる。

エジプトと米国はここ数日、「妥協の兆しが見える」と報告しているが、ハマスはイスラエル側が拒絶している恒久的な停戦とイスラエル軍の完全撤退という条件を堅持。イスラエルもハマス壊滅という目標に変わりはないと主張している。

エジプト国営テレビは双方が複数の問題で合意に達したと伝えているが、詳細は明らかにしていない。

イスラエルのメディアは4日、政府高官の話しとして、「恒久的な停戦はあり得ないし、拒否する」と報じた。

またこの政府高官は「イスラエルはガザ南部ラファへの侵攻にコミットしており、いかなる状況においても、人質解放の見返りに戦争を終結させるというハマスの提案には応じない」と強調した。

ガザ保健省によると、イスラエル軍による過去24時間の空爆・砲撃で32人が死亡。累計死者数は3万5000人近くに達した。

イスラエル軍はこれまでに、ハマスを含む武装勢力の戦闘員1万3000人を殺害したと報告している。

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