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ネタニヤフ首相、UAE大統領とアブダビで会談、イスラエルで政治危機続く中

イスラエルとUAEは2020年、米国の仲介による「アブラハム合意」を通じて国交を正常化した。
アラブ首長国連邦(UAE)、首都アブダビ(Getty Images)

イスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相が27日、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビを訪問し、ムハンマド(Mohamed bin Zayed Al Nahyan)大統領と会談した。イスラエル政府高官が明らかにした。

イスラエルとUAEは2020年、米国の仲介による「アブラハム合意」を通じて国交を正常化した。UAEはその後もイスラエルとの外交関係を維持しており、地域情勢や安全保障をめぐって意思疎通を続けている。UAE側はこれまで、イスラエルを含む各国との間に「開かれた直接的な連絡経路」があると説明してきた。

今回の訪問が注目される背景には、イスラエル国内で報じられた2023年10月7日のハマスによる大規模攻撃をめぐる新たな問題もある。地元紙ハーレツは今月、ムハンマド大統領が攻撃のおよそ1週間前、ハマスが大規模な作戦を計画しているとネタニヤフ氏に警告していたと報じた。警告はイスラエルの情報機関や軍には伝えられなかったと同紙は報じている。

ネタニヤフ氏はこの報道を否定し、同紙に対して法的措置を取る可能性を示している。一方、イスラエルの野党指導者らは、10月7日の攻撃に先立つ安全保障上の失敗について首相に責任があると批判してきた。来月の総選挙で再選を目指すネタニヤフは厳しい政治状況に置かれている。

ネタニヤフ氏とムハンマド氏の接触は今回が初めてではない。3月26日には両者がUAEで会談。イスラエル首相府は5月にネタニヤフ氏のUAEへの「秘密訪問」を明らかにした。UAEは当初、大統領がネタニヤフ氏と会談したとの情報を否定していた。

UAEはイランによるエネルギー施設などへの攻撃を受け、米国やイスラエルとの関係を重視・強化している。今回の首脳会談で具体的に何が協議されたかは明らかになっていないが、イスラエルとUAEの外交・安全保障上の関係が中東情勢の中で引き続き重要な位置を占めていることを示す動きとなった。

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