◎攻撃は12月24日早朝に発生したと伝えられている。
◎シリア国防省は声明で、「イスラエルがレバノンの領空内からミサイルを放ち、侵略を開始した」と述べた。
ロイター通信/レバノン、シーア派イスラム原理主義組織ヒズボラの看板

AP通信によると、イスラエルの戦闘機がレバノンの一部地域を低空飛行し、その直後に爆発が発生したという。

戦闘機の領空侵犯と低空飛行はレバノンの市民を震え上がらせ、ミサイルを見たと語る目撃者もいた。

事件から数分後、シリアの公式通信社は中西部の町、マスヤーフで爆発が発生したと伝え、他のメディアは、シリア空軍がイスラエルの攻撃に反応したと報じた。

シリア国防省は声明で、「イスラエルがレバノンの領空内からマスヤーフ地域に向かってミサイルを放ち、侵略を開始した」と述べた。

イスラエルはまだ声明を発表しておらず、標的および死傷者の有無も明らかにされていない。

イスラエルの戦闘機がレバノンの領空内からシリアに向けて攻撃を仕掛けることは、決して珍しいことではない。

しかし、今年8月に発生したベイルート港の爆発事故でレバノンの市民は爆発音に敏感になっており、目撃者は「また爆発が起きたと思った」と声を震わせていた。

イスラエルは過去数年の間にシリアに対して数十回空爆を仕掛けたと認めており、そのほとんどがシーア派イスラム原理主義組織ヒズボラに供給される武器もしくは武器輸送関連施設を狙ったと伝えられている。

ここ数カ月、イスラエル当局は、ヒズボラが精密誘導ミサイルを製造するための生産施設を準備していると主張し、懸念を表明していた。

マスヤーフはシリアの重要な軍事地域のひとつと見なされている。

レバノン国内で活動していた民兵組織は1991年5月に全て解体されたが、ヒズボラだけは兵器類の所有を政府から許可されている。

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