◎イラク軍のテロ対策局はこの1カ月間、国境付近のISIS残党を厳しく取り締まってきた。
イラク、北部キルクーク、軍事基地に向かう陸軍の車列(Getty Images)

イラクの治安当局は11日、イスラム国(ISIS)とみられる武装勢力が北部キルクークの陸軍陣地を攻撃し、兵士2人が死亡、3人が負傷したと発表した。

それによると、武装勢力は10日遅くに攻撃を仕掛けてきたという。それ以上の詳細は明らかにされていない。

治安当局はこの攻撃に対処する緊急会議を開いたとしている。

スンニ派のアマーク(Aamaq)通信は11日、ISISの犯行声明を掲載した。

イラク軍のテロ対策局はこの1カ月間、国境付近のISIS残党を厳しく取り締まってきた。AP通信によると、軍は中西部アンバル州の砂漠地帯とキルクークの山脈にあるISIS拠点を複数回空爆し、少なくとも27人を殺害したという。

ISISの残党とみられる過激派は近年、キルクークの軍陣地を繰り返し攻撃してきた。昨年11月には兵士4人を殺害し、武器や通信機器を奪っている。

ISISのイラクとシリアにおける領土支配は数年にわたる米国の支援により粉砕されたが、その残党は今も活動を続け、イラク人とシリア人を多数殺害している。

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