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イラン革命防衛隊、イラク国境でクルド系組織の構成員5人殺害

イラン北西部では近年、クルド系勢力との交戦が繰り返されている。
イラク北部、クルド労働者党(PKK)の戦闘員(Getty Images/AFP通信)

イランの革命防衛隊(IRGC)は2日、同国北西部の西アゼルバイジャン州で非合法組織「イラン・クルド民主党(KDPI)」の構成員5人を殺害したと発表した。国営イラン通信(IRNA)によると、IRGCは隣国イラクとの国境に近い山岳地帯からイラン領内へ侵入したKDPI戦闘員を迎え撃ったという。

IRNAは当局者の話しとして、「この対テロ作戦は西アゼルバイジャン州近郊の山岳地帯で実施された」と伝えている。KDPIがイラン領内へ入り活動を始めたところを部隊が包囲し、交戦の末に5人を殺害したという。ただ、作戦が実施された具体的な日時や、IRGC側の被害については明らかにしていない。

PDKIはイラン政府に対する武装闘争を続けてきたクルド系組織で、イラク北部のクルド人自治区に拠点を置いている。イラン政府は同組織をテロ組織と位置付け、IRGCが長年にわたり国境地帯で掃討作戦を展開してきた。一方、PDKIはクルド人の政治的権利や自治の拡大を求めて活動している。

イラン北西部では近年、クルド系勢力との交戦が繰り返されている。IRGCは6月末にも西部ケルマンシャー州で武装集団の襲撃を受け、隊員2人が死亡、2人が負傷したと発表していた。当局はこの事件を「テロ攻撃」と非難し、容疑者たちを追跡していると明らかにしていた。

今回の発表は、イランを取り巻く安全保障環境が緊迫する中で行われた。イランは近年、国内の少数民族地域における武装勢力の活動に加え、周辺国との国境管理や越境攻撃への対応を強化している。特にイラク北部のクルド人自治区については、反政府勢力の拠点になっていると問題視し、過去には越境攻撃やミサイル攻撃を実施したこともある。イラン政府は国境地帯での武装勢力の浸透を阻止する姿勢を鮮明にする一方、人権団体などからは軍事作戦による民間人への影響を懸念する声も上がっている。

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