◎イスラエル領内で死傷者が出たという報告はない。
レバノン、イスラム教シーア派組織ヒズボラの支持者たち(Getty Images)

レバノンの親イラン・シーア派組織ヒズボラが22日、イスラエル北部に向けて数十発のロケット弾を発射した。

イスラエル国防軍(IDF)によると、ヒズボラ基地から発射されたロケット弾は35発。その全てを撃墜し、報復として、発射元を破壊したという。

イスラエル領内で死傷者が出たという報告はない。一部メディアはロケット弾の残骸とみられる破片が住宅地に落下したと伝えている。

ヒズボラ報道官は声明で、「この攻撃はイスラエルによる最近の攻撃に対応するものである」と強調した。

両国はガザ紛争が始まって以来、国境付近で小競り合いを続けている。

イスラエルはこの数カ月、複数の空爆でヒズボラ幹部や戦闘員を殺害。小競り合いが戦争に発展するという懸念が高まった。

ヒズボラは22日、空軍の防空部隊が南部領空に侵入したためIDFドローン1機を撃墜したと発表した。イスラエルはこの主張に関する声明を出していない。

一方、イスラエルの人権団体B'Tselemは同日、ネタニヤフ政権がガザ地区で何ヶ月にもわたって国際法を無視し、「おぞましい飢餓犯罪」を犯していると断じた。

ガザの民間防衛当局は22日、南部ハンユニスの病院敷地内でIDFに殺害されたとみられる283人の遺体を発見したと明らかにした。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者数は3万4000人超。負傷者は8万人を超えた。

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