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▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は3日午後の時点で約4万8000人、負傷者は約11万1600人となっている。
パレスチナ自治区、ガザ地区南部、水を運ぶ少年(Getty Images)

パレスチナ・ガザ地区の保健当局は3日、国際社会に対し、自宅を失った人々のためにテントや仮設シェルターを優先的に送るよう要請した。

カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは保健当局者の話しとして、「ガザ地区全域で何万もの家族が極寒中、野宿を余儀なくされている」と伝えている。

パレスチナ通信(WAFA)によると、多くの地域でテントが足りず、数十万人が半壊した建屋に身を寄せたり、屋外で寝泊まりしているという。

保健当局は声明で、パレスチナ人への援助の調整を支援しているヨルダン・ハシェミット慈善団体に対し、今後の援助物資の輸送に、食料やその他物資とともにテントを含めるよう要請した。

ガザ停戦は1月19日に発効。それ以来、地区内でイスラエル軍の大規模攻撃は確認されていないが、散発的な発砲が何件が報告されている。

多くの市民が瓦礫の山と化した自宅に戻り、家族の遺品や使えそうな家具を探している。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は3日午後の時点で約4万8000人、負傷者は約11万1600人となっている。

多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万人と推定されている。

停戦発効以来、何十万人もの市民が北部に帰還。その多くが自宅を失い、途方に暮れている。

アルジャジーラはハマス当局者の話しとして、「イスラエルは停戦協定に違反して、地区内への援助やテントの搬入を制限している」と伝えている。

協定ではイスラエルの爆撃によって家を失ったパレスチナ人を収容するために、20万張りのテントをガザに搬入するとしている。これまでに搬入されたテントの数は明らかになっていない。

停戦協定の概要
▽第1段階の停戦は1月19日(日)に発効。6週間続く予定。

▽ハマス側はパレスチナ人捕虜と引き換えに、33人のイスラエル人捕虜を段階的に解放する。

▽イスラエル軍は停戦の第1段階として、ガザ境界の700メートル地点まで撤退する。

▽イスラエルは終身刑250人を含む約2000人のパレスチナ人受刑者を段階的に釈放する。

▽イスラエルはガザ地区内で負傷した人々が治療を受けるために移動することを許可する。

▽イスラエルは停戦開始から7日後にガザ南部とエジプトを結ぶラファ国境検問所を開放する。

▽イスラエル軍はガザとエジプトの境界フィラデルフィ回廊からの撤退を開始し、第2段階で完全に撤退する。

▽停戦の第1段階中、毎日600台の援助トラックをガザ地区に送り、食料や医薬品などを難民キャンプなどに届ける。

▽恒久的な和平に向けた同盟国による間接協議は第1、2段階中継続される。

▽ハマスは残りのイスラエル人捕虜を第2段階以降に解放する。

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