◎毒攻撃はいずれも授業開始時に起こり、生徒たちは頭痛、めまい、吐き気などの症状を訴えた。
2023年6月5日/アフガニスタン、独攻撃を受けた入院した女子学生(AP通信)

EUは6日、アフガニスタン北部の小学校で女子生徒77人が毒攻撃を受けたことについて、タリバンに調査を要請した。

地元当局によると、3日と4日に北部サレポル州の2つの小学校で女子生徒が毒攻撃を受けたという。

AP通信は関係者の話しとして、「3日の攻撃で女子生徒60人、4日には17人が被害に遭い、病院に入院した」と伝えている。

それによると、毒攻撃はいずれも授業開始時に起こり、生徒たちは頭痛、めまい、吐き気などの症状を訴えたという。

地元当局は女性に恨みを持つ何者かが実行犯に攻撃を依頼した可能性があると報告している。逮捕者が出たかどうかは明らかになっていない。

首都カブールのタリバン報道官はEUの調査要請に関する声明を出していない。

EUは声明の中で、「国際法の市民保護義務に基づき、毒攻撃を調査するよう求める」と述べ、それを凶悪犯罪と呼んだ。

またEUは女性の教育を受ける権利が侵害されていることにも言及し、「すべての女性・少女の基本的人権、教育を受ける権利を保障する必要がある」と指摘した。

2021年8月にアフガンを支配したタリバン指導部は女性と少女の権利を著しく侵害した。女子学生は中等教育を。女性は仕事を失い、公共の場から締め出された。

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