◎バーレーンは2011年の「アラブの春」の抗議デモ以来、反対意見を厳しく取り締まり、野党の活動を厳しく制限してきた。
バーレーンの夜景(Getty-Images)

バーレーン政府は12日、政府のウェブサイトがサイバー攻撃を受けたと発表した。

内務省は攻撃を受けたウェブサイトを明らかにしなかったが、国営通信のサイトが開かなくなり、国民議会のサイトも不通になったようだ。

同省は声明で、「ハッカーは議会選を妨害するためにウェブサイトを攻撃した」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

報道によると、国民議会下院選は予定通り12日に行われるという。

SNSユーザーは「Al-Toufan(アラビア語で洪水の意)」というハッカーが攻撃を実行したと主張するハッキング後の写真を共有している。

Al-Toufanに関連するフェイスブックアカウントは声明で、「バーレーン政府が主催する偽りの選挙に参加しないよう求める」と述べている。

活動を禁じられているシーア派の野党グループは12日、有権者に選挙をボイコットするよう改めて呼びかけた。

報道によると、サイバー攻撃は12日未明に確認されたという。

バーレーンは2011年の「アラブの春」の抗議デモ以来、反対意見を厳しく取り締まり、野党の活動を厳しく制限してきた。人口の大多数を占めるシーア派とその他の人々は王政に反対し、政治的自由の拡大を要求している。

バーレーン政府はサウジアラビアとアラブ首長国連邦の助けを借りて抗議デモを鎮圧。シーア派の活動家を投獄し、その他の活動家を国外追放し、数百人の市民権を剥奪し、独立系メディアを閉鎖に追い込んだ。

下院の定数は40人。上院議員は国王が任命する。

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