◎アフガンでは2021年8月の政変以来、ISIS系組織のひとつであるIS-K(イスラム国ホラサン)によるテロ攻撃が相次いでいる。
2023年2月14日/アフガニスタン、首都カブール、ISIS戦闘員が潜伏していた建物とタリバンの戦闘員(Ebrahim Noroozi/AP通信)

アフガニスタン政府は28日、この数週間のイスラム国(ISIS)掃討作戦でISIS幹部2人を殺害したと発表した。

タリバンのムジャヒド(Zabihullah Mujahid)報道官は声明で、「首都カブールにおける週末の作戦でISIS情報・作戦指揮官を殺害した」と明らかにした。

ISISを支持するスンニ派のアマーク(Aamaq)通信は28日、テレグラムへの投稿で指揮官が死亡したことを認めた。

タリバンは今月初めにもカブールで取り締まりを行い、ISISの上級指導者とされる男を含む3人を殺害したと報告している。

ムジャヒド氏は「テロを計画している外国人を含む多くのISISメンバーをここ数日で拘束した」と述べた。

アフガンでは2021年8月の政変以来、ISIS系組織のひとつであるIS-K(イスラム国ホラサン)によるテロ攻撃が相次いでいる。

この組織はシーア派の少数民族だけでなくタリバンにも攻撃を仕掛けている。

IS-Kは先月発生した要人を狙ったとみられる攻撃にも関与した。この攻撃ではIS-Kの戦闘員8人が死亡、9人が逮捕された。

タリバンは在アフガン・パキスタン大使館、中国系ホテル、空港検問所へのテロ攻撃にIS-Kが関与したとして掃討作戦を継続している。

ISISはカブールの空港検問所付近で先月初めに発生した爆破テロの犯行声明を出している。昨年12月中旬に発生した中国系ホテルに対する攻撃にもISISが関与している。

中国政府は中国系ホテルへの攻撃を受け、自国民にアフガンから離れるよう勧告した。

2022年12月12日/アフガニスタン、首都カブール、攻撃を受けた中国系ホテル(AP通信)
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