◎アフガンではこの数カ月、IS-K(イスラム国ホラサン)によるテロ攻撃が相次いでいる。
2021年4月13日/アフガニスタン、首都カブールのモスク(Getty Images)

アフガニスタンのタリバンは17日、首都カブール近郊のモスクで爆弾テロが発生し、聖職者を含む少なくとも10人が死亡、27人が負傷したと発表した。

タリバンの報道官によると、犯行声明は出ていない。爆弾は夕方の礼拝中に爆発した。

アフガンではこの数カ月、イスラム国(ISIS)関連グループのひとつであるIS-K(イスラム国ホラサン)によるテロ攻撃が相次いでいる。

IS-Kは先週、カブールの宗教センターでタリバンの著名な聖職者を殺害したと犯行声明を出している。

AP通信の取材に応じた目撃者によると、テロリストはモスク内で自爆したという。また、タリバンとつながりのある著名な聖職者1人が爆発に巻き込まれ死亡したと伝えられている。

AFP通信は負傷者を受け入れたカブールの医療機関の話を引用し、「子供5人を含む少なくとも27人が搬送されたと報告を受けている」と報じた。

タリバンによると、死傷者の数は増える見込みだという。

カブール警察の報道官は記者会見で、「カブール北部にある別のモスクでも爆発が報告された」と説明したが、死傷者が出たかどうかは明らかにしなかった。

タリバンの報道官はテロを非難し、「犯罪者は裁判にかけられ、処罰されるだろう」とツイートした。

アフガンは今週、タリバンのカブール占領から1年を迎えた。タリバンはISISなどのテロ組織を取り締まり、国の治安を回復すると約束しているが、暴力が収まる兆しは見えない。

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