◎訴状は首都サンフアンの裁判所に提出された
2020年1月27日/プエルトリコの歌手リッキー・マーティンさん(Carlos Giusti/AP通信)

プエルトリコのセックスシンボルと呼ばれたことがある歌手のリッキー・マーティン(Ricky Martin)さんが10日、自身の甥に性的虐待で訴えらえた。

領プエルトリコ警察の報道官はAP通信の取材に対し、「訴状は首都サンフアンの裁判所に提出された」と説明したが、申し立ての詳細は明らかしなかった。

しかし、APは情報筋の話を引用し、「マーティンさんの甥であるサンチェス(Dennis Yadiel Sánchez Martin)さんが訴状を提出した」と報じた。

APによると、サンチェスさんの主張する性的暴行は最近発生したものではなく、この訴えが逮捕につながる可能性は低いという。

サンチェスさんは7月、マーティンさんに対する接近禁止命令を裁判所に申し立てたが、その後、サンチェスさんはマーティンさんから性的暴行を受けたことはないと宣誓したため、この申し立ては取り下げられた。

マーティンさんの広報担当はAP通信の取材に対し、「弁護士が状況を評価している」とだけ述べた。

米メディアは「サンチェスさんはマーティンさんの訴えに反撃した可能性が高い」と報じている。

マーティンさんは9日、問題児と呼ばれているサンチェスさんを名誉棄損などで訴えた。

マーティンさんの弁護士は訴状の中で、「サンチェスの虚偽の申し立てにより、マーティンは少なくとも1000万ドル相当の契約やプロジェクトを失い、さらに評判を大きく傷つけられた」と述べている。

またサンチェスさんはマーティンさんに1日最大10通メールを送りつけ、圧力をかけたという。

さらにサンチェスさんはマーティンさんの電話番号を一般公開したとされる。

さらにさらに、サンチェスさんはマーティンさんと7カ月恋愛関係にあったと主張し、マーティンさんが「別れたくない」と迫り、何度も電話をかけてきたと虚偽の主張をしたという。

弁護士は訴状に「これが真実です」と書いている。

また弁護士は、裁判所がサンチェス氏に科した接近禁止命令に言及し、「サンチェスは命令を無視してマーティンに近づいた」としている。

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