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フランス・パリ近郊で山火事発生、高温と乾燥で急拡大

火災が起きたのは、パリの南東約70キロに位置するフォンテーヌブローの森で、世界的に知られる自然保護区でもある。
2026年7月13日/フランス、パリ近郊、山火事が発生した現場(ロイター通信)

フランス・パリ近郊の森林で火災が発生し、当局は13日、高速道路の通行止めや住民の避難を実施するとともに、パリ首都圏では初めてとなる航空機による消火活動に乗り出した。火災は西欧を襲う今夏3度目の熱波の中で発生し、フランスだけでなくスペインやポルトガルなどでも山火事が相次いでいる。欧州ではこの数週間、記録的な高温が続き、人的・経済的な被害が拡大している。

火災が起きたのは、パリの南東約70キロに位置するフォンテーヌブローの森で、世界的に知られる自然保護区でもある。火の勢いは強く、数百ヘクタールが焼失したほか、周辺住民約900世帯が避難を余儀なくされた。当局はA6高速道路を一時封鎖し、リヨン駅を発着する高速鉄道や在来線にも運休や遅延が発生するなど、交通網にも影響が及んだ。消火活動には約400人の消防隊員に加え、南フランスから派遣された空中消火機やヘリコプターが投入され、延焼の阻止に当たっている。

当局は出火原因について、複数の出火地点を確認し、放火の可能性が高いとみて捜査を進め、2人の容疑者を拘束した。現時点で死傷者や住宅への被害は報告されていないものの、強風と乾燥した気象条件のため鎮火の見通しは立っていない。

今回の山火事は欧州各地を覆う猛烈な熱波を象徴する事例となっている。フランスでは今年の焼失面積が320平方キロメートルを超え、2025年通年の焼失面積を上回った。約2600万人が最高レベルの高温警報の対象となり、水不足や農作物への被害も深刻化している。

スペイン南部アルメリア県では大規模な山火事により13人が死亡、10人の行方が分かっていない。イギリスでもイングランド南部やウェールズで山火事が相次ぎ、避難や消防活動が続いている。ポルトガル政府は山火事リスクの高まりを受け、欧州連合(EU)やスペイン、モロッコに航空機の支援を要請した。

専門家は高温による健康被害も急速に拡大していると警告する。分析では、今回の熱波に関連する超過死亡者数は1万人に達し、その大半が65歳以上の高齢者だった。研究者らは、この異常な死亡増加は人為的な気候変動による極端な暑さ以外では説明が難しいとしている。欧州各国では今後も高温が続く見通しで、当局は山火事や熱中症への警戒を一段と強めている。

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