◎東南アジアでは5月にもかかわらず、記録的な猛暑が続いている。
ベトナム、首都ハノイの公園(Getty Images)

ベトナムの予報官は7日、北部タインホア省の最高気温が44.1度に達し、同国の観測記録を更新したと発表した。

それによると、これまでの記録は4年前に中部ハティン省で観測された43.7度。

タインホア省当局は市民に対し、日中は極力外出を控えるよう呼びかけている。

東南アジアでは5月にもかかわらず、記録的な猛暑が続いている。

タイ西部では今週、44.6度を記録した。

ミャンマー東部の集落でも43.8度を観測したと伝えられている。

両国ともモンスーンシーズン前に暑い時期を迎える。専門家によると、その時期は温暖化の影響でより早く、より長くなったという。

ベトナム国営テレビは専門家の話として、「この時期に最高気温を更新するとは思わなかった」と伝えている。「最高気温はこれから何度も更新されることになるでしょう...」

産業革命以来、地球の平均気温は1.1度上昇しており、世界が温室効果ガスの排出量を大幅に削減しない限り、気温の上昇は続くと予想されている。

ベトナムの中心都市ダナンでは午前2時頃から仕事をはじめ、気温が上がり始める午前10時までに仕事を終える労働者が増えているようだ。

バングラデシュの首都ダッカでも1960年代に観測した最高気温を更新。インド当局は国内の一部地域の気温について、平年より3~4度高くなると予想した。

スペイン・アンダルシア地方のコルドバでは先月末に38.8度を観測し、同国の4月の記録を更新した。

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