◎政府高官は関係機関に対し、高齢者、基礎疾患のある人、子供を保護するよう命じた。
イラン、首都テヘラン(Getty Images)

国営イラン通信(IRNA)は22日、全国の光化学スモッグ濃度が急上昇したため、すべての学校に閉鎖命令が出たと報じた。

IRNAによると、首都テヘランの小学校は大気汚染の影響ですでに閉鎖されており、23日に対象地域が全国に拡大され、すべての学校が閉鎖されることになったという。期間は未定。

テヘランの学校はオンラインで授業を継続する。イランの学校は土曜から水曜まで授業を行い、木金は休みである。

テヘランに隣接するアルボルズ州もオンライン授業に移行すると発表した。

IRNAによると、政府高官は関係機関に対し、高齢者、基礎疾患のある人、子供を保護するよう命じたという。

テヘランは世界で最も大気汚染のひどい地域のひとつであり、汚染による学校閉鎖は日常茶飯事である。

汚染の主な原因は車の排気ガスと工場。光化学スモッグ濃度は気温と比例することが多いが、イランでは冬場でも高濃度を維持している。

専門家によると、テヘランは三方を高い山と丘に囲まれており、よどんだ空気が谷間(市内)にとどまりやすいという。

テヘランと周辺地域は今年7月、砂嵐に覆われ、いくつかの都市の学校と政府機関が閉鎖された。

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