◎同国の貧困外ではその場しのぎの電気接続や盗電が日常的に行われている。
2022年4月15日/南アフリカ、東部ダーバンの郊外(Getty Images/AFP通信)

南アフリカ・ケープタウン郊外の集落で大雨による洪水が発生し、子供4人を含む8人が感電死した。地元警察が26日、明らかにした。

それによると、事故はケープタウン東部郊外の集落で発生。ホームレスが生活する掘っ立て小屋の中で電気接続に問題が発生し、少なくとも4人が感電死したという。

さらに、別の小屋でも電柱から無理やり引き込んだとみられる電線が何らかの理由で地面に落ち、子供4人が感電死した。

同国の貧困外ではその場しのぎの電気接続や盗電が日常的に行われている。

ケープタウンを含む西ケープ州はこの数日、前線の影響で大雨となり、沿岸部と内陸部で主要河川の堤防が決壊。住宅地に水が流れ込み、広い範囲が冠水した。

当局によると、この影響で数百人が避難を余儀なくされたという。

国営電力会社は26日、西ケープ州全体で8万世帯以上が停電し、復旧作業を進めていると声明を出した。

地元当局によると、ケープタウンの東方約100キロに位置する集落に濁流が流れ込み、少なくとも3人が死亡したという。

この地域は小麦の一大生産地であり、洪水によって作物や農業インフラに大きな被害が出たとみられる。

南アではこの時期、寒冷前線による暴風雨がよくみられる。中央政府の統計によると、西ケープ州の大雨による農業被害はこの数カ月で5000万ドルに達したという。

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