◎被害の全容は明らかになっておらず、当局が調査を進めている。
2022年9月3日/パキスタン、南西部バルチスタン州ジャファラバード(Fareed Khan/AP通信)

パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州で10日、豪雨が発生し、少なくとも25人が死亡、145人が負傷した。地元当局が明らかにした。

それによると、アフガンと国境を接する地区など、少なくとも3地域で大雨と雹が降り、多くの民家が被害を受けたという。

被害の全容は明らかになっておらず、当局が調査を進めている。

地元メディアは強風で送電鉄塔が倒れたと伝えている。

パキスタンは昨年、モンスーンの豪雨による洪水で壊滅的な被害を受け、1700人以上が死亡、約3300万人が影響を受け、800万人近くが避難を余儀なくされた。

シャリフ政権は9日に公表した補正予算案の中で、気候変動対策費として約13億ドルを計上している。

シャリフ(Shahbaz Sharif)首相は10日、自身のツイッターアカウントに声明を投稿。カイバル・パクトゥンクワ州で被災した市民および亡くなった25人に哀悼の意を表し、「関係閣僚に必要な支援を速やかに提供するよう命じた」と書き込んだ。

またシャリフ氏はアラビア海から同国南部に向かっているサイクロンBiparjoyについて、当局に緊急対策を講じるよう命じた。

パキスタン国家防災管理庁(NDMA)によると、このサイクロンはカテゴリー3~4の勢力で南部に接近・上陸する可能性があるという。

<ハリケーンの勢力>
▽カテゴリー1:秒速 33~44(m/s)
▽カテゴリー2:秒速 43~49(m/s)
▽カテゴリー3:秒速 50~58(m/s)
▽カテゴリー4:秒速 58~70(m/s)
▽カテゴリー5:秒速 70~(m/s)

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