◎アフリカ南部の雨季のピークは12月から3月。
2023年2月11日/モザンビーク、首都マプト郊外の道路、洪水被災者を搬送する救助隊(Getty Images/AFP通信)

モザンビーク当局は11日、首都マプトの一部地域で豪雨による洪水や冠水被害が確認され、少なくとも2400世帯が被災したと明らかにした。

地元メディアによると、消防と警察は数百人を救助し、救助活動を続けているという。ケガ人の有無は明らかになっていない。

マプトでは数日前から大雨が続き、郊外では河川の氾濫も報告されている。

政府機関の集まる中心部でも道路が冠水したようだ。

地元メディアの取材に応じた男性は、「家が水浸しになり、食料も寝るところもない」と語った。「私が生活する地区は水没し、ウォーターワールドになりました」

地元当局によると、被災地には救助隊員数百人が派遣されたという。

地元メディアは政府関係者の話を引用し、「多くの家屋が倒壊した」と報じているが、被害の全容は不明だ。

マプト郊外の地区の自治体関係者は地元メディアのインタビューで、「10~11日にかけて100人以上を救助し、今日も救助・捜索活動を継続する予定だ」と語った。

南アフリカとエスワティニでも大雨が続いている。予報官によると、モザンビークは両国の下流に当たるため、河川を通じて土砂と水が流れ込み、洪水に拍車をかけているという。

アフリカ南部の雨季のピークは12月から3月。この時期はサイクロンも発生するため、注意が必要だ。

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