米国熱波、国立気象局が警告、各地で記録更新「ヒートドーム」続く
NWSは今回の熱波について、「重大かつ危険な暑さ」と表現し、熱中症など健康被害への注意を促している。
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米国立気象局(NWS)は10日、今後1週間にわたり全米の広い範囲で危険な高温が続くとして、国民に厳重な警戒を呼びかけた。
NWSは今回の熱波について、「重大かつ危険な暑さ」と表現し、熱中症など健康被害への注意を促している。
今回の猛暑の原因は上空に停滞する強い高気圧、いわゆる「ヒートドーム」である。この高気圧がふたのような役割を果たし、地表付近の熱を閉じ込めることで、広範囲にわたり異常な高温が続く見込みだ。NWSによると、米本土48州の大部分で平年を約8~14度上回る気温となり、一部地域では最高気温が40度に達する可能性がある。
特に問題視されているのが夜間の気温である。通常は夜になると気温が下がり、人体は暑さによる負担を回復できる。しかし今回は夜間も気温が高止まりし、各地で過去最高の最低気温を更新する恐れがある。気象台は昼夜を問わず暑さが続くことで高齢者や乳幼児、持病のある人だけでなく、屋外で働く人や冷房設備のない住宅で暮らす人にも深刻な影響が及ぶと警告している。
気象学者らも「暑さを甘く見てはならない」と強調し、十分な水分・塩分補給や冷房の利用、日中の激しい運動を避けることなど、基本的な熱中症対策を徹底するよう呼びかけている。また、家族や近隣住民の体調にも気を配り、異変があれば速やかに対応することが重要だとしている。
専門家はこのような大規模で長期間続く猛暑が増加している背景について、人為的な気候変動の影響があるとの見方を示している。温暖化の進行によって極端な高温現象が発生しやすくなり、干ばつや山火事の危険性も高まる。実際、米国西部では乾燥した気象条件が続いており、高温と干ばつが相互に影響し合うことで、さらに厳しい環境が生まれているという。
専門家は猛暑への短期的な備えに加え、気候変動への長期的な対策も急務であると指摘している。
