◎決壊したのは首都ナイロビの南西約50キロに位置するナクル郡マイマヒウ郊外のダム。
2024年4月29日/ケニア、リフトバレー州ナクル郡マイマヒウ郊外の集落(AP通信)

ケニア西部ナクル郡のダムが29日未明に決壊し、少なくとも45人が死亡、数十人が行方不明になっている。現地メディアが29日に報じた。

それによると、決壊したのは首都ナイロビの南西約50キロに位置するナクル郡マイマヒウ郊外のダム。

国営テレビは高速道路に濁流が流れ込み、多くの車両が巻き込まれたと報じている。

ケニア赤十字社によると、これまでに109人が救助され、少なくとも49人が行方不明になっているという。

マイマヒウの集落で鉄砲水に巻き込まれた住民はAP通信の取材に対し、「大きな音で目が覚め、その後まもなく、家に泥水が流れ込んできたため、子供と一緒に屋根にのぼった」と語った。

ケニアでは先月中旬からの大雨により、100人近くが死亡している。

内務省の報道官はフェイスブックに声明を投稿。「29日午後から24時間以内に、全国の全ての公共および民間ダムと貯水池を点検するよう命じた」と書き込んだ。

29日未明に決壊したダムとその周辺では数日前から大雨になっていた。

地元メディアによると、ナイロビの西方に位置する複数の道路が通行不能になったという。被害の全容は明らかになっておらず、陸軍・警察・消防・自治体が調査している。

ケニア以外の東アフリカ諸国でも大雨が続いている。隣国タンザニアではこの数週間で少なくとも155人が死亡。ブルンジでは20万人以上が被災し、うち5~6万人が住居を失ったと報告されている。

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