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インドネシア山火事:二酸化炭素排出量が世界最大に、「スーパー・エルニーニョ」で深刻化、2015年級の懸念

背景には、極端な高温と乾燥をもたらす「スーパー・エルニーニョ」と呼ばれる強いエルニーニョ現象がある。
2026年9月8日/インドネシア、カリマンタン中央部の泥炭地で発生した山火事(ロイター通信)

インドネシアで森林や泥炭地などの火災が急速に拡大し、山火事による「二酸化炭素排出量」が世界最大となっている。欧州連合(EU)のコペルニクス気候変動サービス(C3S)が9日に公表したデータによると、9月1日~7日にインドネシアの火災から排出された二酸化炭素は推計1970万トンに達し、世界全体の3分の1以上を占めた。ロシアを上回り、世界最大の排出国となった。

背景には、極端な高温と乾燥をもたらす「スーパー・エルニーニョ」と呼ばれる強いエルニーニョ現象がある。特にカリマンタンやスマトラ東部で乾燥が進み、火災が拡大している。9月上旬の排出量は季節平均を273%上回り、2015年の水準に近づいている。

火災の規模を示す指標も急速に悪化している。1月から7月までに焼失した面積は約2020平方キロメートルだったが、8月の推計では約6000平方キロメートルまで拡大した。8月1日から9月8日までに確認された火災のスポット数は1万3443カ所に達し、同時期の2015年の9454カ所を上回った。

影響は温室効果ガスの排出だけにとどまらない。火災によって発生した煙が広範囲に拡散し、インドネシア国内では大気汚染が深刻化している。西カリマンタン州では大気質指数が394に達するなど、健康への重大なリスクが生じている。煙はマレーシアやシンガポールなど周辺国にも流れ、地域的な大気環境問題となる可能性がある。

さらに問題なのは、観測されている排出量が実際の規模を過小評価している可能性があることだ。地下の泥炭層で発生する火災は衛星などから確認しにくく、地表の火災が収まった後も燃焼が続く場合がある。インドネシア政府は消火活動や監視を強化しているが、火災シーズンは10月まで続く可能性があり、今後さらに状況が悪化する懸念がある。

今回の火災は異常気象が森林火災を拡大させ、それが大量の二酸化炭素を放出するという悪循環の深刻さを浮き彫りにしている。2015年級の火災となれば、インドネシア国内の健康被害だけでなく、東南アジア全域の大気環境や世界的な気候変動対策にも影響を及ぼす可能性がある、

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