◎インドの雨季は6月から9月まで続く。
2023年7月9日/インド、首都ニューデリー郊外、増水した河川(Manish Swarup/AP通信)

インドの広い範囲でモンスーンによる大雨が降り、洪水や地滑りが発生した。地元当局が10日、明らかにした。

それによると、北部地域ではこの3日間で少なくとも15人が死亡。首都ニューデリーでも浸水被害が報告され、市内の学校が休校になったという。

プレストラスト・オブ・インディア紙は警察関係者の話しとして、「北部の丘陵地帯が最も大きな被害を受け、ヒマーチャルプラデシュ州などで少なくとも10人が死亡した」と伝えている。

ニューデリーでも道路が冠水し、多くの市民が避難を余儀なくされた。

報道によると、ニューデリーで1人、北部カシミール地方で少なくとも4人が死亡したという。

ヒマラヤ山脈の観光地であるウッタラカンド州では主要幹線道路が土砂崩れで寸断された。当局は市民に不要不急の外出を控えるよう呼び掛けている。

ヒマーチャルプラデシュ州では橋や家屋が流されたと伝えられている。

気象台は北部地域の天候について、今後数日は大雨が続くと予想している。今年の全国の降水量は平年を大きく上回っているようだ。

インドの雨季は6月から9月まで続く。この雨期は農作物に実りをもたらすが、しばしば甚大な災害を引き起こす。

隣国のバングラデシュやパキスタンでも広い範囲で大雨となっている。

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