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スペイン山火事、消火活動続く、12人死亡、強風と極度の乾燥で一気に燃え広がる

火災は10日、アルメリアの山間部で発生し、乾燥した植生と強風の影響で短時間のうちに広範囲へ燃え広がった。
2026年7月11日/スペイン、南部アンダルシア自治州アルメリア、山火事により全焼した建物(AP通信)

スペイン南部アンダルシア自治州アルメリア県で発生した大規模な山火事は、少なくとも12人の命を奪い、同国でも近年最悪級の森林火災となった。現地では数百人の消防隊員と航空機が投入され、延焼の阻止と残る火種の消火活動が続けられている。記録的な熱波と乾燥、強風が火勢を一気に拡大させ、多数の住民が避難を余儀なくされた。

火災は10日、アルメリアの山間部で発生し、乾燥した植生と強風の影響で短時間のうちに広範囲へ燃え広がった。当局によると、これまでに約500人の消防隊員と20機以上の航空機が出動し、夜通し消火活動を行った。火災は一部で勢いが弱まったものの、鎮火には至っておらず、消防は再燃への警戒を続けている。

犠牲者の多くは避難中に巻き込まれたとみられる。焼け焦げた車内から複数の遺体が発見され、急速に迫る炎から逃れようとして命を落とした可能性が高い。警察によると、多くの遺体が身元を確認できない状態で、DNA鑑定などを通じて身元確認を進めている。また安否が確認できていない住民が複数人おり、捜索活動が続けられている。

火災の影響で住民約1400人に避難命令が出され、多くの住宅や別荘、観光施設が焼失した。道路は各所で通行止めとなり、煙が広範囲に広がったことで交通にも大きな影響が及んだ。一部地域では住民の帰宅が始まったものの、焼失した建物や停電など被害の全容は明らかになっておらず、行政が復旧と生活支援を急いでいる。

スペインでは今夏、40度を超える猛暑が広い範囲で続き、森林や草地が極度に乾燥した状態となっている。気象当局はこうした高温と乾燥に加え、突風が重なることで火災が爆発的に拡大しやすい状況だったと説明している。専門家も、近年の気候変動によって熱波や大規模森林火災が発生しやすくなっており、今回の災害は「新たな現実」を象徴する出来事だと指摘した。

サンチェス政権は被災自治体と連携し、避難住民への支援や被害調査を進めるとともに、火災発生の原因についても調査を開始した。現時点で出火原因は特定されていないが、当局は自然発火の可能性に加え、送電設備など人為的要因も含めて慎重に捜査を進めている。今回の山火事は猛暑と乾燥が続く南欧諸国における森林火災対策の重要性を改めて浮き彫りにした。

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