◎今年のギリシャ全土の焼失面積は24日時点で770㎢(東京23区面積の1.2倍)を超えた。
2023年8月24日/ギリシャ、北部アレクサンドルポリスの山林(Michael Varaklas/AP通信)

ギリシャ北東部の山火事現場で男性1人の遺体が発見された。これでこの火災の死者数は21人となった。

消防は25日、北部アレクサンドルポリスの北東、トルコ国境に近い国立公園内で24日に男性の遺体を発見・収容したと明らかにした。

アレクサンドルポリス近郊で22日に見つかった18人の遺体は不法入国した移民とみられる。当局によると、この地域で行方不明者の報告はないという。

中央政府は警察が遺体の身元確認を進める中、移民向けのホットラインを開設した。

1週間前に発生したアレクサンドルポリスの山火事は小さな災が組み合わって大きな火災となり、多くの家屋や森林を焼き尽くした。

政府報道官によると、25日時点で1万5000人近くが避難を余儀なくされているという。

現地には消防士約300人、消防車85台、消防飛行機4機、消防ヘリ2機が配備され、2つの大きな山火事に対処している。

EUのコペルニクス気候変動サービス(C3S)によると、今年のギリシャ全土の焼失面積は24日時点で770㎢(東京23区面積の1.2倍)を超えたという。

警察は今年の山火事シーズンが始まって以来、163人を放火罪などで逮捕した。そのうち118人が失火罪、24人が放火罪に問われている。

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