◎この火災はアレクサンドルポリス東方の集落近くで19日未明に発生。負傷者は今のところ報告されていない。
2023年8月20日/ギリシャ、北部アレクサンドルポリスの山火事(Ilias Kotsireas/InTime News/AP通信)

ギリシャ北部アレクサンドルポリス近郊で発生した山火事が延焼を続け、トルコ国境付近の集落に避難命令が出た。地元当局が20日、明らかにした。

それによると、トルコ国境付近に位置する5つの集落の住民が安全な場所に避難したという。

この火災はアレクサンドルポリス東方の集落近くで19日未明に発生。負傷者は今のところ報告されていない。

中央政府は先週、首都アテネ周辺や南部地域でも高温と乾燥の影響で山火事のリスクが高まっていると警告していた。

当局によると、アレクサンドルポリス近郊では消防飛行機16機、消防士・警察官・民間のボランティア約200人が消火活動に当たっている。

避難命令が出た2つの集落では家屋の半数が被害を受けたと伝えられている。

ミツォタキス(Kyriakos Mitsotakis)首相の報道官は20日、「消防・陸軍・警察・民間のボランティアがアレクサンドルポリスで炎に立ち向かっている」と述べ、火災が発生していない地域の市民にも警戒を呼び掛けた。

また報道官は屋外で火を取り扱わないよう警告した。

トルコ当局も山火事が国境に迫っていることに懸念を示し、アレクサンドルポリス東方の国境検問所を閉鎖すると発表した。

ギリシャ中部では先月にも大規模な山火事が発生。リゾート地のロードス島で観光客約2万人が避難を余儀なくされた。

この火災では消火に当たっていた消防飛行機が墜落し、乗員2人が死亡している。

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